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2010年05月10日

松葉杖

松葉杖
只今夫はこの松葉杖のお世話になっている。
もともと夫は膝の調子がよくない。
若い頃に左ひざを手術している。
2年前にその左ひざの調子が悪くなったのでGPと呼ばれる
町医者に診てもらった。
このGPが専門医に診てもらう必要があると判断しない限り
こちらが専門医に診てほしいと思ってもなかなか専門医に会えない。
2年前も夫が診てもらったGPは「年齢のせいだ、仕方ない」とだけ言い。
レントゲンを撮ることもなければ専門医にも紹介してもらえず
膝の周りの筋肉を強化するためにリハビリすることになった。
リハビリのおかげで少しはよくなったように見えていたが
結局その左ひざをかばっていた右ひざが今度は根をあげたようだ。
夫が仕事を変わって2ヶ月。
最初の話とは違ってとにかく倉庫内を一日中歩く仕事をさせられていた夫。
6週間の試用期間と言われていたのにそれをさらに2週間延ばされた。
次第に夫の悪かった左ひざが根をあげてきたのだが
夫は正社員に採用されるまではと痛み止めを飲みつつ頑張っていた。
先週に入って右ひざが痛み出したと言い出した。
水曜日に夫の職場へ迎えにいくと夫は右足を引きずって歩いていた。
そして翌日木曜日私は仕事に出かけてから夫に電話を入れて
右ひざは大丈夫かと訊いた。
その時は痛みはあるけど大丈夫と言う返事だった。
仕事を終えて携帯を見ると夫からの着信と
すぐに帰ってきてというメールが入っていた。
電話をかけると私との電話が終わった後、タバコを買いに出かけ
10メートルも歩いていない所で突然右ひざが奇妙な音を立てて
激痛が走り立っていることができずにその場に座り込んでしまったそうだ。
それを見ていた男性が走りよってきてくれてすごい音がしたけれど
大丈夫かとたずねてくれたそうだ。
夫が大丈夫じゃなさそうだと言うとその男性は家はどこだと訊いたので
すぐそこだというと夫を支えて家まで送り届けてくれようとした。
だた夫は相撲取りのような巨体なので一人で支えるのは大変。
そこにもう一人男性が通りかかって2人がかりで家まで送り届けてくれた。
私が電話したときは病院へ行くにも動けないから早く帰ってきてと悲痛な声。
私はGPと言われる町医者に電話してどうすべきか訊くように言って家に戻った。
夫は椅子に座ったままでそこから何とか立つことはできるが歩けない。
車までの数メートルも歩けず私が支えることは不可能。
夫がGPに言われたことは総合病院の救急病棟へいくこと、
自家用車に乗れないようであれば救急車を呼ぶことだった。
選択の余地はなく救急車を呼んだ。
生死にかかわる状態ではないので4時間以内に救急車が行くと言われた。
待つこと2時間で救急車がやってきた。
救急隊員の診るところだと膝の軟骨が破損したのではないかとのこと。
夫は救急車に乗り私は車でその後を追いかけた。

病院でレントゲンを撮り看護師が診察してくれた。
ここでは専門医には診てもらえない。
看護師が言うには膝の軟骨の破損は見られない。
はっきりした原因がわからないがたぶん脱臼か軟骨がずれたのではないかと言う。
レントゲンでははっきりとした原因が確認できないので
専門医には連絡しない。
2週間後に膝のリハビリを受けられる手続きをするが
それが待てないようであればGPに診てもらうようにと言うことだった。
夫は歩けないので松葉杖を与えられ痛み止めをもらい私と帰途に着いた。

あれから5日間。
夫は松葉杖無しでは歩けない。それもかなり遅いスピードで。
夫が言うには右ひざは悪かった左ひざとは違った痛み、動きだそうだ。
救急病棟へ行った翌金曜日にGPに電話して今日月曜日診てもらうことになった。
今日はなんとでも専門医に診てもらえるように食い下がらなければ。
もとはと言えば2年前にGPがきちんと診断せず放置されたおかげで
悪かった左ひざをかばって今度は右ひざにきたのだ。
今回救急隊員や看護師に夫の膝が悪いのは年齢だと言われた話しをしたら
双方ともそんな理由はおかしいと反論していた。

実は夫が仕事に行けなくなった木曜日は夫の処遇について
ミーティングが行われる予定だった。
本当に頑張っていた夫だけどその日に膝が悲鳴を上げたのは
やるだけのことはやったのだからこれからは膝を治すことに
専念しなさいというサインだと私は思う。

夫は職を失うことになるが前の会社の退職金がまだ保証されているので
わずかとはいえ7,8ヶ月は何とか生活できる金額だし
私も働いているし、何とかなるでしょう。
まずは膝を治すことが最優先。

ただイギリスの悪評判な医療制度が障害だ。
すんなり専門医に診てもらえるのか?
治療してもらえるとしてもどのくらい待たされるか?
膝の手術を必要とする人が2年、3年待たされていると言うのはざらな話。
今日GPに診てもらうのが第一歩の始まり。

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この記事へのコメント
ひどい!
そんな医療体制ってありなんですか?
って思ってしまうのは日本人だからなのでしょうね?
日本でも病院に関しては思ったようにはいかないことばかり.....医療費は高いし......。
でも少なくとももう少し自分の意志で治療を選べますよね......。
ああ....、旦那さん....可哀想.....、痛いでしょうね、相当痛いでしょうね........。
でもkemmiさんが奥さんでよかったです。
きっと旦那さんもそう思っているでしょう。
どうぞお大事になさってくださいね、そしてkemmiさんも無理をしないでくださいね。
Posted by TSU at 2010年05月11日 00:15
大変な出来事に見舞われましたね・・・。
膝も英国の医療制度にも職場にも・・・。
kemmiさんのおっしゃる通り今回はきっちりと
治療し、完治されますことを祈っています。
それにしても英国の医療システムは??な事が
多過ぎますね。日本では考えられません。
出来るなら日本で治療できれば良いのですが....。
膝の不都合は、年齢的なものと体重過多が原因
する事が多いです。釣りの相方も数年前手術し
今は治りましたが、私も膝の傷みは年々増大し
ています・・・。
Posted by 北の旅烏 at 2010年05月11日 08:10
☆TSUさま

ご心配かけます。
本当にイギリスの医療制度はイライラさせられます。
夫は専門医に診てもらえることになりましたが
5週間後です。
精神的な忍耐力が必要なようですね。


☆北の旅烏さま

ご心配かけます。
5週間後に専門医に診てもらえることにはなりましたが
治療を受けられるのはまたどのくらいかかるのか・・・
日本に帰れるものなら日本に帰って診てもらいたいですね。
北の旅烏さまも膝を大事になさってくださいね。
Posted by kemmi at 2010年05月12日 02:00
Kemmiさま、なんともうしあげたらいいのか。とにかくご主人の膝が、少しでも早くよくなることをお祈りします。

この国の医療、本当におかしいです。お金がかかるから、政策として病院を閉鎖しようとするような国です。病院や学校は、一番必要なものなのに。

私は数年前に乳がんを患い、その後半年に1回は定期健診を受けるように言われていますが、昨年初めてGPで検診を受けた時、女医さんの触診のみで「しこりが無いから大丈夫」とだけ言われました。そもそも私の乳がんは初期の初期でしこりが出来る前の段階で発見できたので、しこりがあるか無いかのみの判断で、にっこり笑顔で「大丈夫」と言われた時は、なんだか「やっぱり・・・」と思いました。その話を日本の医者に話したら、言葉を失っておりました。

近しい友人は、首にしこりを感じGPで見てもらったところ、痛み止めのみを処方されたのですが、全くよくならずむしろそのしこりが大きくなってきたので、2週間後にもう一度GPに行き、大きな病院を紹介してもらえるよう頼んだそうです。そしてそれはガンでした。その後2年近く闘病生活を送ることになりました。今は元気にしていますが、思い切り兆候があっても、この国の医者は見事に見逃してくれます。

この国は好きですが、医療だけは(特にGP)信頼できません。
Posted by おゆり at 2010年05月14日 18:46
☆おゆりさま

おゆりさんのお話は恐ろしいですがやっぱりねとうなずけます。
前の会社の同僚も高齢の叔母の癌をGPに見逃され亡くなってしまったそうです。
その時は信じられないと思いましたがイギリス人は
それも仕方ないと受け止めていることがあるように感じました。

夫は治療が受けられて以前のように歩けるようになるのはどのくらいかかるのか。
会社の人がひざの手術を受けて職場復帰するまでに10週間かかったと言っていました。
専門医に見てもらえるまで5週間かかるので半年は覚悟したほうがいいでしょうね。

私もこの国は好きですが病気や怪我を考えると
年を取ったら日本に帰りたいと思っています。
Posted by kemmi at 2010年05月15日 04:27
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