イギリスで始めたこと

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なんと夫の応援するWarrington Wolvesが優勝してしまった。
３５年ぶりの快挙。
勝てるとは思わずに一人でテレビを見ていたのだが
最初から点数を入れてもしかしたらと思ってしまった。
さすがに私も力が入り、スコアーする度に一人で拍手していた。
後半戦はテレビに釘付け状態だった。
夫は今頃狂喜乱舞だろう。
電話をくれると言っていたがその頃にはもう声が出なくなっているかもしれない。  

我が町は１９年ぶりのラグビー決勝戦進出で大賑わい。
職場でも町で出会った知り合いとの会話はそのことばかり。
通勤で通っている住宅街には写真のように
窓にチームの旗やシンボルマークを飾っている家が多い。
私が勤めるお店でも昨日からラグビーチームのユニフォームを着た店員が。
そういえば掲示板にユニフォームを着てチームを応援しようとあった。
試合は２９日土曜日。
どんな結果になるか。  

先週の金曜日に夫が応援する地元のラグビーチームの
今年最後の試合があった。
結果は惨敗。
夫の友達は試合が終わったらパブに繰り出そうと言っていたそうだが
夫は試合が終わる１５分前にスタジアムを後にしたそうだ。
夫は友達にもうこのチームの応援はしない、
来年はもっと有効なことに時間とお金を使うと宣言したそうだ。

家に戻ってきてから私にも同じように言った。
もうこのチームの応援はしない。
子供の頃から４０年も応援してきたのに
ただの一度もその応援に応えてくれなかった。
もうこんなチームの応援はしない。
時間とお金の無駄だ。

この世の終わりのような悲惨な夫の顔。
一大決心。
私にとってはたかがラグビー。
夫にとってはされどラグビー。
おかしくて笑ってしまいそうになったが
夫が真剣なのでグッとこらえた。

今年、夫は生まれて初めてシーズンチケットを買った。
うれしそうにして時々しまってある引き出しから出して
何度も見ていた。
今年こそは優勝してくれると思ったのだろう。

しばらくはラグビーの事は話題にせず様子を見てみよう。
宣言したことなど忘れてまた応援に行きたいと言うかもしれない。  

すぐ近所の蔦に絡まれたお宅。
窓にかかっているのはイングランドの旗。
車も窓に小さな旗を立てて町を走っている。  続きを読む

２月からラグビーリーグが開幕。
夫は相変わらず地元のチームを応援している。
昨年彼が応援に行った試合は負けたことがないことを
夫は誇っている。
今年も夫が行った試合２回は勝っていた。
昨日、夫がチームのTシャツを買った。
何十年も応援していながら一度も買ったことがなかったそうだ。
ショップで夫が大きいサイズはあるかとたずねると
店員が「一番大きい○○選手をしっている？
彼が着られる４XLがあるわよ」と言った。
そう薦められて買ってきたのが写真のTシャツ。
私のTシャツと比べるとどれだけ大きいかお分かりだろう。
ずっと欲しかったけどなぜかいつも買い逃していたそうだ。
これを着て応援に行ったらチームの一員のつもりで応援できると
すごくうれしそうだった。

が、しかし夫が初めてチームのTシャツを着て応援に行った昨日の試合は
惜しくも負けてしまった。
彼のジンクスが効かなかったようだ。  

昨日で冬のオリンピックが終わった。
今回は日本、イギリスともメダルの数は同じ。
日本は金、イギリスは銀。
夫と知合ってからオリンピックはイギリスを応援したり日本を応援したりだ。
女子のフュギアスケートは二人で荒川選手を応援していた。
まさか金が取れるとは思っていなかった。
息を殺しながら見ている私の隣で夫は他の国の選手が
転んだりミスする度に手を叩いて大喜び。
荒川選手の演技は二人とも息を殺しながら見て
無事に終わると二人で拍手喝さいだった。
昨晩は閉会式をＢＢＣで放送していてその最後３０分ほどにまとめた
ハイライトシーンを放送していた。
荒川選手のスケーティングシーンはパパロッチの歌と共に
放映されていて本当に音楽に合った綺麗な演技だったと
あらためて思った。  

２０１２年のオリンピック開催地にロンドンが選ばれた。
ＢＢＣは特別ニュースで３時間以上その事を取り上げていた。
見出しが「ロンドン、パリを破る」
仕事から戻ってきた夫もニュースを見ながら喜んでいた。

彼曰くイギリスとフランスは犬猿の仲。お互いが大嫌い。
オリンピックの開催地に選ばれた以上にフランスを負かしたのが
嬉しいようだ。
ＢＢＣの特派員もパリの広場で中継をやっていて
開催地を逃した場面を放送したり
落胆しているフランス人にインタビューしていた。
これは悪趣味と私の目には映る。
私にとってはパリもロンドンもオンタイムで競技が見れるので
どちらでも構わなかった。
でも７年後はどんな風にまたはどこでオリンピックを観戦しているのか
想像すると楽しくなる。  

今日のラグビーは夫と夫の母が応援するチームの試合だった。
結果は２８対２４で夫のチームが勝利。
夫は上機嫌で帰ってきた。
自分が応援に行く日は必ず勝っていると嬉しそうだ。
去年は応援に行くたびに負けていたのでもう行かないといじけていたが・・・
毎回試合についてお母さんと電話で語らっているが
今日はお母さんのチームが負けたので無しかなと思ったら
やはり電話していた。
電話の内容はレフリーの悪口だった。きっと母親に気を使ったのだろう。
あの判定はないよと母親のチームに同情するかのような話し方だった。
それでも相変らず３０分以上も試合について語っていて
聞いている私は思わず笑ってしまう。  

今日はイギリスにしては珍しくいい天気。
夫はラグビーの試合を見に行った。
イギリスのスポーツ観戦はサッカー派とラグビー派に分かれているようだ。
夫はラグビー派である。結婚してから２度ほど観戦したが後は辞退している。
夫としては二人で仲良く観戦したいようだか残念ながら私は興味がない。
興味がないのに１４ポンドの入場料を無駄にしたくない。  続きを読む