イギリスで始めたこと

今朝仕事で最初の休憩を取って売り場に戻ろうとロッカー室に行ったら
デイブが私を探しに来て「ちょっとこんなことがあったの」と話し始めた。
デイブがレジの責任者ティナに呼ばれてKemmiによく注意をしておいてと言われたそうだ。
デイブは私がいったい何をやったのかとティナの話を聞くと
一ヶ月ほど前からお店で自動レジを導入した場所の使い方の話だった。
以前そこは普通のレジで車椅子を使っている人が通りやすいように
広めの通路になっていた。
それで職員はそこを通って２階のロッカー室、食堂や事務所に行っていた。
しかし自動レジが設置されたので職員はそこを通らないように言われていたのだ。

さてティナの話によると今朝私は自動レジの通路を通ろうとしたので
ここは通らずに隣のレジを行くように言ったらそれを無視し
うるさいと言って無理やり自動レジを通って行ったそうだ。
デイブはKemmiがそんなことをするはずがないと思い
「本当にKemmiなの？」と聞いたそうだ。
そこまで話を聞いてまったく身に覚えがなかったので
そう言おうと思ったらデイブが笑いながらまだ続きがあるのと話を続けた。

「本当にKemmiなの？」と訊ねると青果部で働いている
中国人で背が小さくてと言い出したそうだ。
私は１６３センチなので小さいほうではない。
デイブもおかしいと思って隣のレジにいたバーバラに
Kemmiだったと聞くと「違う、違う、アリソンよ」と言ったそうだ。
デイブは笑いながら
「私はKemmiがそんなことをするなんて
信じられなかったから絶対違うと思っていたのよ。
それにしても失礼しちゃうわよね。
人違いだし、国も違うんだから」と笑った。

売り場に戻るとアリソンが怒っていた。
何を怒っているのかと思ったら
「あれは私よ、Kemmiがそんなことするわけないでしょう。
あそこを通ったのは認めるけれどまだ開店前だったから
いいと思ったのよ。
でも止められたからうるさいって言っちゃったのよね」と。
この後デイブとアリソンはティナに謝りに行った。
でも正確に言うとアリソンは謝ってこなかった。
アリソンは自分の名札を見せてここにKemmiって書いてある？
Kemmiに失礼だわと言ってやったと教えてくれた。
私の経験から言うと中国系の女性は結構気が強い。
アリソンもかなりだ。

疑いが晴れた私だがこの後ティナが私のところに謝りにきた。
本当にごめんなさいと謝っていたら
２ヶ月ほど前から青果部で一緒に働いているキャロルがやってきて
「単なる人間違いでしたでは済まされないんだから
ちゃんとしてよ」と言ってくれた。

今日の出来事でデイブをはじめ皆私がそんなことをするわけがないと
言ってくれたこと。
本気で怒っていたのが嬉しかった。
それにしても今回のことで私とアリソンの区別がつかない人がいるのも
あらためてわかった。

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