イギリスで始めたこと

北海道の味であるジンギスカンが食べたくなった。
羊肉があるから出来るかもしれないと思い
インターネットでレシピを探してタレを作ってみた。
煮きり酒、醤油、レモンとオレンジの汁、
すりおろしのリンゴ、玉ねぎ、ショウガとニンニクそしてハチミツ。
全部ミキサーでガーっとやって一晩冷蔵庫で寝かせた。
翌日ステーキ用のラム肉を漬けて焼いて食べた。
ベルのジンギスカンのタレとまではいかないが懐かしいジンギスカンの味だった。

母は私が小学校３年の時から働き始めた。
土曜日は母に代わって私と妹が買い物する日だった。
農協は土曜日がお肉の日で他の肉と共に必ずジンギスカンの肉を買った。
そして毎週土曜日はジンギスカンの日だった。
母が仕事から帰ってくる前に買ってきた肉にタレを絡めて用意をした。
私が高校の修学旅行ですき焼きに出会うまではジンギスカン以外の
焼肉を食べたことがなかった。
今考えるとよく飽きなかったものだと思うが当時はご馳走で
家族で食卓を囲みながら毎週喜んで食べていた。

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