イギリスで始めたこと

昨日は新しい洗濯機が来た。
朝、７時から夕方７時の間に届く予定だったので
朝７時から起きていた。
９時頃配達会社から電話があって１時から５時の間に届くとのこと。
１日中待って４時にまた電話であと一時間くらい。
結局洗濯機が届いたのは５時２０分前。
お払い箱の洗濯機を持っていってもらう時に夫が
これはまだ７ヶ月しか使っていないんだと買ったお店の名を出すと
届けに来た夫婦は僕たちもあそこにはやられたよと教えてくれた。
何の電気製品だったか聞き忘れたのだが
保障期間中に５回も修理しても直らなくて最後には返金してもらったと。
でもそこまでたどり着くのに時間とエネルギーを使ったと言っていた。
もうあのお店では何も買わないとお互い言い合った。

その後、早速洗濯をした。
夫と二人で何度もちゃんと動いているか確かめた。
ちゃんと動いている。

さて夕飯の支度をはじめた７時頃突然家の中が真っ暗になった。
ブレーカーが落ちたかと思ったが台所の窓から見えるご近所も
真っ暗になっていたので停電だとわかった。
直ぐにろうそくを灯した。
夫は玄関から外を覗いて近所の様子を子供のように興奮して見ていた。
３０分くらいははしゃいでいた夫も飽きてきた。
まずいことに我が家のコンロは電気。
料理ができない。
８時半まで電気が回復するか待ったがだめだったので
卓上のガスコンロを出してお湯を沸かしカップ麺の夕食となった。
９時頃にようやく電気が戻った。
イギリスに来てこんな長い停電は初めてだった。
そしていかに私たちの生活が電気に頼っているか実感した。

１２時頃にベッドに入って眠りに落ちかかった頃
夫が飲み物を飲みに一階へ降りていった。
その後突然ベッドが横揺れした。
飛び起きて地震だよと夫に叫んだが夫は何も感じなかったと言う。
イギリスには地震が無いから私の勘違いかと思いそのまま寝た。
しかし地震だったのだ。
今朝近所に住む友達が地震があったよねと電話をくれた。
東海岸で大きな地震があったそうでここも揺れたのだった。
ニュースで見るとイギリスでは２５年ぶりの大きな地震だそうだ。
地震が怖いといっていた夫だったが全く感じなかったようだ。

今日お昼頃に買い物に出かけて帰ってくると
昨日盗み撮りをさせてもらったご近所のナンシーおばあちゃんに会った。
昨日の停電は大丈夫でしたかとたずねると
「ちょうど夕飯を食べるときだったので一人でろうそくを灯して食べたわ。
映画を観ながらその主演男優ジョージ・クルーニとデートするつもりだったのに
一人ぼっちの夕食なって残念だったわ」といたずらっぽく笑った。
彼女に会うたびいつも幸せな気分にさせてもらう。
彼女みたいに年をとっていけたらいいだろうなと思う。

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