イギリスで始めたこと

このチューダ様式の建物は私が住んでいる町にある一番古いパブ。
天気の良い日は外で一杯やりたくなる。

妻となってイギリスに来てわずか１ヶ月で職が決まってしまった。
給料は銀行振り込みなので銀行口座を作らなければならなくなった。
簡単に作れるだろうと思い、夫と夫の銀行へ行った。
簡単だろうと思っていたら意外にも手間取ってしまった。

この時点で私の身分証明はパスポートのみだった。
夫の銀行だし、簡単にいくだろうと思っていたら
私の日本語でのサインが問題になってしまった。
日本語のサインがサインとして認証されるか保障できない。
できればイギリスでの身分証明になるものがあればその方がいいと言われてしまった。

そこで日本の運転免許をイギリスの物に換え、
その時に私の名前に夫の苗字をつけ、イギリスで通用するサインに変えた。
イギリスの免許書が手元に来るまで２ヶ月以上かかった。

夫は自分の銀行が私に口座を作らなかったことにへそを曲げて
私の身分証明が揃ってから他の銀行へ行った。
ここでまたトラブル。
イギリスでの身分を証明する書類が揃っているにもかかわらず
２軒目の銀行では外国人に対して３年以上イギリスに住んでいなければ
口座は作れないと言うのだった。
夫がいろいろと交渉したが規則なのでの一点張りで
ここでも私の口座は作れなかった。

３軒目は夫がいろいろと口座の作りやすい銀行を調べた所だった。
ここへは一人で行った。
今度こそ口座を開けるだろうかと内心心配だったが
そんな心配をよそにあっさりと口座が開けた。
ここまで４ヶ月を要していた。

さて２年ほど前に私の口座をアップグレードしてもらった。
その時にクレジットカードも作らないかと言われ
身分証明のひとつにもなると思い作った。
作ってから１年間は買い物をしても利子がつかないので
一度だけ使ってみた。
利子がつかないと思っていたがお金を返すたびに
手数料を取られてしまった。
それには納得がいかなかったのでそれっきりクレジットカードは
使わずにいた。
すると１ヶ月ほど前に銀行から手紙が来た。
１２月にクレジットカードが更新になるが、使っていないようなので
３０日以内に私からの申し出がなければ新しいクレジットカードは
送らないという内容だった。
一年以内には使っていたのに・・・
利子、手数料が発生しない客にはカードを持たせる必要がないようだ。
身分証明になるし、万が一まとまったお金が必要になる時に
クレジットカードがあるといいと思っていたが、
私の銀行はそれを好まないようだ。

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