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2007年07月13日

イチゴ

りむパパさんのところでとても美味しそうなイチゴを見て
思わず涙してしまった。
イチゴは亡くなった妹の好物だった。
妹は小さい頃から身体が弱くよく熱を出した。
入院することも多かった。
食も細かった。
妹は果物が好きだった。
母はよくイチゴを妹に食べさせた。
高価だったけど妹は食欲がないときでもイチゴは食べられた。
北大病院に秋から冬にかけて入院していた時は
窓にイチゴをおくとよく冷えて美味しいと言っていた。

妹が亡くなる前の晩、食欲がなかった妹だけど
頑張って夕食を食べたそうだ。
母が翌朝の朝食の口直しにイチゴと思っていたのだが
その晩、妹にだけイチゴを食べさせたそうだ。
それが妹の口にした最後のイチゴだった。
亡くなった後、母が妹に最後にイチゴを食べさせられて
よかったと言っていた。

母が入院中、叔父叔母が父の面倒を見てくれていた。
ある日父の靴を買うために父を連れて買い物に出かけた。
その時にお菓子か果物でも買ってあげると叔母が言うと
最初は何もいらないと言っていた父だったそうだが
イチゴを見た時に「あの子が好きだった」とつぶやいたそうだ。
叔母がイチゴを買って家に戻ると父は真っ先に仏壇に
イチゴを供えたと叔母から聞いたとき思わず声が詰まってしまった。

家には3年前に妹が植えたイチゴがある。
今年も幾つかの実を付けているようだ。
母のマッサージに行ってくれた私の友達からメールが来て
父が一粒だけ畑になっていたイチゴを取ってきて仏壇に供え、
その後、仲良く母と半分ずつにして食べたと教えてくれた。

イチゴでいろんな想い出がよみがえってきた。

イチゴを見るたびに妹の顔を思い出す。


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Posted by kemmi at 05:28│Comments(2)
この記事へのコメント
kemmi さま

何度かPCの画面が涙で見えなくなりました。

お母さまにとって、そして妹さんにとっても赤い宝石のような苺が忘れられませんね。

今はまだ記憶が新しくて切なく思われるでしょうけれど、
時が過ぎてゆくと笑顔で召し上がっているお顔ばかりが思い出されるでしょう。

ご両親が一粒の苺を半分にして召し上がっている姿を
妹さんは天国から安堵されてご覧になっているでしょうね。
Posted by クッキーママ at 2007年07月13日 14:22
☆クッキーママさん

ありがとうございます。

両親が一粒のイチゴを半分にして食べた姿を見て
妹は喜んでいたと思います。
Posted by kemmi at 2007年07月14日 04:51
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    コメント(2)